ニキビ理論治療
ニキビとは?
ニキビは、医学的には尋常性ざ瘡という皮膚の病気です。
ニキビの語源について
古くは「にきみ」と呼び、「にきみ」から「にきび」に転じたようです。
ニキビは皮膚にできる赤いキビの実のようなものなので、赤い色を意味する「丹(に)」「黍(きび・古くはきみ)」で「にきび」になったとする説や、「肉黍(にくきび・にくきみ」が転じて「にきび」になったとする説。柔らかいものを意味する「和(にく)」からや、「肉(にく)」を語源とするなど諸説があります。
ざ瘡(痤瘡)という医学用語は、痤が'腫れ物'、瘡も'腫れ物'や'かさぶた'を意味する漢字です。面皰(めんぽう)も痤瘡を意味しています。
尋常性は'普通の'という意味だけで、難しそうな病名の響きを患者さんに与えたいからでしょうか?皮膚の正式病名にはこの'尋常性'と付く病名がいくつもあります。
ニキビの日について
5月21日は「ニキビの日」という記念日です。
そもそもなぜ、5月21日がニキビの日になったのかというと、単純に「5(いつも)、2(ニキビは)、1(皮膚科へ)」という語呂合わせによってできたといわれています。
そして、ニキビの日を記念日として制定したのは、ニキビの治療薬の製造や販売をしている「ガルデルマ株式会社」と「塩野義(シオノギ)製薬株式会社」によって制定されました。
制定したのは「ニキビは皮膚科で治療できる疾患」であることを多くの方に知ってもらうことが目的だからです。
ニキビの原因と分類
このイラストのように、通常、私たちの肌は約28日の周期で肌表面の古い角質が剥がれ落ち、新しい皮膚に生まれ変わっていきます。(ターンオーバー)
しかし、何らかの原因で炎症が生じ、毛穴の入り口が狭くなることで、ターンオーバーのシステムが乱れ、自然に剥がれ落ちるはずの古い角質が残ってしまうと、毛穴がふさがれてしまいます。
また、洗顔が不十分ですと古い角質が毛穴に詰まりやすくなり、本来なら毛穴から排出される皮脂が滞留する原因となります。
さらにホルモンバランスの乱れなどによって皮脂の分泌が過剰になることも皮脂で毛穴が詰まる原因となります。
ニキビの原因菌であるアクネ菌の栄養源は皮脂です。
面皰(コメド):毛穴に皮脂が溜まった状態を面皰(コメド)といい、ニキビの初期段階で皮脂の分泌が活発な部位(額、あご、頬、胸、背中)にポツポツとした膨らみができます。
白ニキビ:毛穴の中に皮脂が溜まることで生じるのが、白ニキビです。この白ニキビの中でアクネ菌もどんどん繁殖してしまいます。毛穴の先端は閉じています。
黒ニキビ:毛穴に溜まった皮脂が酸化したり、汚れが付着したりして黒くなったものが黒ニキビです。毛穴の先端は開いています。
赤ニキビ:アクネ菌は、「リパーゼ(脂質分解酵素)」と日光などで皮脂を強力に酸化する物質「ポルフィリン」を産生しますが、ポルフィリンは日光に当たると活性酸素を作り出す性質があります。リパーゼによる皮脂の分解と、ポルフィリンによる皮脂の酸性化(脂質過酸化反応)が進行し、この過酸化脂質が周囲の皮膚細胞にダメージを与えて炎症を深刻化させます。この状態を赤ニキビといいます。
膿疱(おでき):赤ニキビの炎症がさらに増悪し、悪化するにつれて皮膚表面が膨れ上がりますが、この状態が膿疱(おでき)です。
黄ニキビ:アクネ菌が増殖すると、それをやっつけようとマクロファージ(白血球の一種)が集まってきます。マクロファージは活性酸素を放出してアクネ菌を死滅させますが、これによりさらに活性酸素が増えて組織のダメージが拡大します。死滅したアクネ菌がたくさん集まると膿となり、この状態が黄ニキビといい、膿の一部が毛穴から漏れ出てくることになります。
瘢痕(クレーター):炎症が起きている部位では、コラゲナーゼというたんぱく質分解酵素がコラーゲンを溶かして皮膚を再生させようとする肌本来のシステムが働くのですが、これが逆効果となりニキビ跡が陥没し、瘢痕となった状態を俗にニキビ跡(クレーター)と呼び、再生は難しくなります。
ニキビによるシミ:炎症が深刻化すると、一部の皮膚組織では、メラノサイトが色素を産生することで炎症後色素沈着となり、ニキビが治った後も長期間にわたってシミが残ることになります。
ニキビの重症度分類
にきびの個数によって軽症から最重症までの4段階に分類されます。
軽症:片顔に炎症性のニキビが5個以下
中等症:片顔に炎症性のニキビが6個以上20個以下
重症:片顔に炎症性のニキビが21個以上50個以下
最重症:片顔に炎症性のニキビが51個以上
保険診療によるニキビ治療
このように、ニキビといっても様々な段階があり、それぞれの段階に応じた治療が必要となります。
特に、「面皰」(ニキビの初期段階で、まだ炎症のない状態)と炎症のある「赤ニキビ」に分けて考える必要があります。
面皰(コメド)治療
面皰の正体は「毛包開口部の角質様物質によるつまり」ですので、この毛穴のつまりをとる抗面皰作用をもつ薬剤として、ビタミンA誘導体のレチノイドの一種であるアダパレンや、酸化剤の一種である過酸化ベンゾイル(BPO)の外用を用います。これらの外用剤は角質を剥離する作用があり、外用ピーリング剤と言われるものです。
赤ニキビ治療
赤ニキビの炎症反応に深く関わっているアクネ菌治療が必要ですが、細菌そのものに対する抗菌作用と炎症に対する抗炎症作用の両方の治療が必要です。
抗菌作用を持つ薬剤は抗生物質が一般的ですが、クリンダマイシンやナジフロキサシンの外用を用います。
また、前述した過酸化ベンゾイル(BPO)はフリーラジカルによる抗菌作用があります。
外用抗生物質の弱点として、長期間の使用による耐性菌の出現の可能性がありますが、抗生物質ではない過酸化ベンゾイルでは耐性菌の出現がないというメリットがあります。
また、抗炎症作用を併せ持つ抗生物質としてはテトラサイクリン系のミノサイクリン、ドキシサイクリンやマクロライド系のロキシスロマイシン、クラリスロマイシンの内服薬があり、中等度以上の炎症性ざ瘡に用いられます。殺菌作用の強い抗生物質としてペネム系のファロペネムやニューキノロン系の内服薬を用いることもあります。抗生物質の内服は高い効果が期待できますが、反応が乏しいこともあり、その原因として薬剤耐性のアクネ菌の増加や、病変部の薬剤濃度が上がらないことなどが考えられます。
また、脂腺からの皮脂の分泌を減らす目的で、各種ビタミン剤や、体質改善目的で漢方治療を併用することもよくあります。
しかし、皆さまが実感されるように保険診療によるニキビの薬剤治療には選択肢の幅が少なく、限界があります。
スピロノラクトン内服治療
成人女性の難治性ニキビに対する抗ホルモン治療(自費)
ニキビの原因と分類の項でも記載しましたが、ホルモンバランスの乱れにより皮脂分泌が過剰となり、上記の保険治療では効果が見られない場合があります。
スピロノラクトンは降圧・利尿剤で、高血圧症や原発性アルドステロン症の治療薬です。
一方でこの薬には、男性ホルモンを受け取る部分(アンドロゲンレセプター)を阻害する作用があることがわかっています。
その作用を利用して、ニキビの原因となる男性ホルモン(アンドロゲン)の働きを抑え、ニキビを治療します。
スピロノラクトンの効果と特徴
ニキビに対するスピロノラクトンの有効率は95%以上であり、非常に効果が高い治療です。また、安全性は非常に高く、抗生物質や解熱鎮痛剤といった汎用薬よりも、重篤な副作用を起こす確率が低いことが知られています。
デメリットとしては、効果が現れるまで多少の時間がかかり、治療開始後、3ヶ月間は30%の患者さんで一過性にニキビの増悪がみられます。平均して4ヶ月目から、徐々にニキビが改善していきます。また、再発率が約60%と高いことも欠点です。再発した場合は、治療前のレベルに戻ってしまう患者さんも20%の割合でいらっしゃいます。
再発の可能性が高いとしても、一度ニキビを全て無くし、その後の洗顔や一般治療でいい状態を保っていくことは、ニキビ跡をできるだけ残さないという点で非常に大切な治療となります。
また、ニキビができなくなる年齢まで、スピロノラクトンで症状を抑える治療を続けていくことも有用な治療法です。
肌が綺麗になってからも継続していただくことが多く、平均して1~2年程度の治療期間になります。安全性が非常に高いことが最大のメリットであり、きちんと副作用チェックを行えば、長期間服用することも可能です。
スピロノラクトンによる抗ホルモン治療は、できるだけ副作用が少ない薬で治療したいという方におすすめします。特に生理不順、月経困難症、多嚢胞性卵巣症候群、子宮内膜症、生理痛といった婦人科系の病気や症状を改善する働きがあるため、それらの症状で悩んでいる方へもおすすめです。
*再発率とは、治療終了後、新生ニキビの数が治療前の状態の1/3以上に戻った場合をいいます。
ホルモン治療薬の適応となる方
成人女性で大人ニキビにお悩みの方
中程度の多毛を伴う方
他のニキビ治療で効果が得られなかった方
ニキビが成人してから始まった、もしくは悪化した方
顔面の皮脂分泌が多い方
あごから首にかけて炎症性のニキビがある方
背中や胸など広範囲にニキビがある方
月経不順がある方
スピロノラクトンの副作用
スピロノラクトンは安全性の高いお薬ですが、稀に血液中のカリウムを上昇させる副作用や腎機能障害等が報告されているため、定期的に採血検査をお薦めしています。
頻度の高い副作用としては、不正出血(月経不順)や肌の乾燥ですが危険な副作用ではありません。その他、利尿作用や血圧低下が見られることがあります。
飲み始めた直後から4週間くらいまでの間に蕁麻疹、発疹、皮膚のかゆみなどのアレルギー反応が起こる方がいます。また、非常に稀ですが、重度のアレルギーによるアナフィラキシーショック(急激な血圧低下や呼吸困難、顔面浮腫)、中毒性表皮壊死融解症やスティーブンス・ジョンソン症候群(高熱、重い皮膚粘膜障害)が報告されていますが、他の薬剤と比較して頻度が高いわけではありません。
スピロノラクトン治療が受けられない方
以下の方は、ホルモン療法を受けられないことがあります。
- 医薬品を個人輸入している方
当院では医師の責任の下で医薬品の処方と治療を受けることができる患者さんのみに診療を行っておりますので、ご了承ください。 - 男性の方
- 初経前の方
骨端線が閉鎖して、身長が止まる可能性があります。 - 18歳未満の方
18歳未満の方は初診時には保護者の方と同伴でなければ、薬の処方はできません。再診時はご本人だけでも診察可能です。 - 妊娠中、授乳中、または1年以内に妊娠の予定がある方
- BMI(体重÷身長m2乗)が30を超えている方
- 乳癌、子宮頸がん、子宮頸部上皮内腫瘍、クローン病、潰瘍性大腸炎、高血圧、高脂血症、糖尿病、重篤な肝障害、腎障害、肝腫瘍、耳硬化症、抗リン脂質抗体症候群、血栓性素因、肺高血圧症、心房細動、心臓弁膜症、心内膜炎、ポルフィリン症、てんかんの既往がある方
- 前兆(目の前が暗くなる、キラキラする、視野が狭くなる等)のある偏頭痛がある方、35歳以上で偏頭痛がある方
- 診断の確定していない異常性器出血がある方
- 妊娠中に高血圧、黄疸、持続的なかゆみ、ヘルペスがあった方
スピロノラクトンは、ニキビに対して未承認薬のため、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
スピロノラクトン 服用の流れ
服用開始
1日100mg(朝1錠:夕1錠)を目安にスタートします。
※初回の診察時に血液検査を受けて頂くことがあります。
服用から1ヶ月後
服用から1ヶ月経過しても症状が改善されない場合は、最大で200mg(朝2錠:夕2錠)に増量することがあります。
増量期間は、1~2か月間です。
服用量の減量
新しくニキビができなくなってから4週間ほどしたら、
服用量を200mg(朝2錠:夕2錠)
→150mg(朝2錠:夕1錠)×4週間
→100mg(朝1錠:夕1錠)×4週間
→50mg(朝1錠のみ)×4週間
と、約1ヶ月を目安に徐々に減量していきます。
飲み始めから減量できるまでの期間は、およそ5ヶ月程度です。
スピロノラクトンの料金表
1日量 | 価格(28日分税込) | 備考 |
100mg(2錠) | 4,800円 | 開始1~4週間標準量 |
150mg(3錠) | 7,000円 | 5~8週目 |
100mg(2錠) | 4,800円 | 9~12週目減量期 |
50mg(1錠) | 2,500円 | 13週目以降減量期 |
200mg(4錠) | 9,000円 | 効果が薄い場合 |
※医療法により、同一疾患に対して保険診療と自由診療は同時に提供できない仕組みとなっています。
スピロノラクトン治療の際は、保険による診療及び処方はできません。(ニキビ以外の診療は可能です)
スーパービタミンCホームケア療法
フツーのビタミンCとは全く違うすごい力を!
ピュアビタミンC 名前はよさそうだけど…???
スキンケア化粧品といえば、少なからず配合されるのが、ビタミンCです。
スキンケア化粧品に配合される「通常の」ビタミンCは、コスメ業界では100%純粋なビタミンCという意味で「ピュアビタミンC」と呼んでいます。
100%純粋な「ピュアビタミンC」と聞くとありがたい、よく効く気がしますが、実はこの「ピュアビタミンC」は、即効性が高い反面、水溶性のため壊れやすく不安定な形をしているため、そのままでは肌に浸透しにくく、効きにくいという弱点があります。
では高濃度にすればよいかというと、効果の反面、ビタミンCラジカル(プロオキシダント)となり、活性酸素のように逆に肌に悪影響を及ぼします。
水溶性スーパービタミンC
こうしたビタミンCの弱点を補うべく、コスメ業界ではコスメに配合したときに安定した形に変化させ、さまざまな機能をもたせたビタミンC誘導体を開発してきましたが、それらを総称して「スーパービタミンC」と称しています。
水溶性ビタミンCの浸透しにくさと不安定さを改善すべく、構造の一部に水溶性のリン酸化合物マグネシウムや高い抗酸化力をもつ亜鉛をつけることで、ビタミンCラジカルになりにくい構造となり、よりいっそう肌への浸透性や安定性を高めることができるようになりました。
AP5-03ローション 7,500円
このビタミンCをSAP(リン酸型ビタミンC)といい、皮脂の分泌を抑制する効果から、美容皮膚科ではニキビ治療薬の代表となっています。
SAPの構造のうち、リン酸基が肌に浸透するために重要な働きをしますが、肌に浸透した後は、そのリン酸基が外れないとビタミンCとしての効果が発揮されません。そのため、肌につけたあと、いつリン酸基が外れてくれるかが重要な問題となりますが、このSAPは、つけたあと1~6時間でリン酸基が外れてくれるため、基底層以下の真皮まで到達し、効果が即効かつ持続します。
水溶性スーパービタミンCは皮脂抑制効果が高くさっぱりしているため、オイリー肌や混合肌、ニキビのできやすい肌に最適なニキビ治療薬です。
様々なニキビに有効なスーパービタミンC
- ①「白ニキビ」の段階
皮脂腺にあるアンドロジェンレセプターに作用し、男性ホルモンによる皮脂の過剰産生・漏出を抑制 - ②「黒ニキビ」の段階
アクネ菌を殺菌することで、アクネ菌が産生するリパーゼとポルフィリンの産生を抑制、ポルフィリンから発生する活性酸素を消去。また、皮脂の酸化を強力に抑制するビタミンEをリサイクルします。 - ③「赤ニキビ」の段階
プロスタグランジンやCOX2などの炎症を引き起こすシグナルを抑制し、抗炎症効果を増強します。 - ④「黄ニキビ」の段階
マクロファージ(白血球の1種)がアクネ菌を殺菌するために放出する毒性の強い活性酸素であるスーパーオキシド・アニオンラジカル、ヒドロキシラジカルなどを強力に消去します。さらにスーパービタミンCはアスコルビン酸ラジカルの発生も抑制します。 - ⑤「ニキビ跡(クレーター・色素沈着)」の段階
ニキビ跡を陥没させるタンパク質であるコラーゲン分解酵素の合成を抑制します。
コラーゲン合成を活発にして、皮膚細胞増殖を促進し、傷を修復します。
炎症後色素沈着を抑制します。
-
【未治療】
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【AP5-03ローション使用3か月後】
AP5-03ローション100ml 7,500円(税込)
即効型ビタミンC誘導体に高い抗酸化力を持つ亜鉛が加わりました。
ニキビやテカリ、べたつきが気になる方におすすめです。
有効成分
SAP:アスコルビルリン酸Na/即効型ビタミンC誘導体
MAP:アスコルビルリン酸(Mg/亜鉛)/即効型ビタミンC誘導体
ヒアルロン酸Na/保湿
使用方法
洗顔後、コットンまたは手に適量(500円玉位)をとりお肌に十分なじませます。
両親媒性スーパービタミンC 両親媒性って何?
いうことなしの水溶性スーパービタミンCですが、皮脂抑制効果が強いため、乾燥肌や敏感肌の場水溶性合、肌につけたときにつっぱったり、乾燥肌が悪化することがあります。
こうしたビタミンCの弱点を補うべく、誕生した最新のスーパービタミンCが万能タイプの「GO-VC」です。
具体的には
- ①ビタミンCラジカルになりにくい構造体であることで、常に安定した状態で肌に浸透する
- ②もともと水溶性でビタミンCは即効性の利点の反面、水に溶けて酸性になることで弱アルカリ性である肌とは相容れない側面があります。この構造の一部を変化させオイルをつけることで脂溶性という性質を併せ持つことができるようになりました。
水と油の両方に親和性があるということから両親媒性といいます。
このように従来のビタミンCのデメリットを改良したのが、スーパービタミンCです。
ピュアビタミンCに比べ、肌への浸透性や安定性、持続性が高いうえ、シミやシワ、ニキビ、毛穴の詰まり、毛包周囲の色素沈着等にも効果があります。
スーパービタミンC(GO-VC®)はこうしてニキビを防ぎます
APPプラスEローション
GOプレミアム
8,500円
イラストでお示ししたニキビの進行過程をみると、さまざまな段階で発生る「活性酸素」がニキビを悪化させる要因となっていることがおわかりいただけるかと思います。
この活性酸素を消去するうえで力を発揮するのが、やさしい抗酸化作用をもつスーパービタミンCです。さらにスーパービタミンCには皮脂の酸化を抑制する作用もあります。
また、過剰な皮脂分泌を抑えることで、アクネ菌の繁殖を防ぐ働きもあわせもちます。
さらに真皮のコラーゲン生成や細胞分裂を促進する作用があるため、ニキビ跡のケアにも効果が期待できます。
すなわち、「ニキビ治療後の肌の質感の改善が良好」であることは、皮膚科医の多くが経験するところです。
『高浸透性安定型ビタミンC誘導体GO-VC®』は以下の特長を併せ持つ、今までになかった全く新しいビタミンCです。
1)グリセリンとアルコールの1種であるオクタノールが結合して安定化したビタミンCです。
2)保湿剤グリセリンの結合により保湿効果がアップします。
3)オクタノールの抗菌作用によりアクネ菌を殺菌⇒アクネ菌が放出するリパーゼとポルフィリンの産生を抑制⇒ポルフィリンから発生する活性酸素を消去⇒ニキビ改善が期待できます。
4)皮膚の線維芽細胞の活性化による抗シワ効果を発揮します。
5)アルブチンを凌駕し、ハイドロキノンに近いメラニン産生抑制効果を有し、ヒト皮膚の色素沈着抑制効果があります。
6)赤味、毛穴、色素沈着、眼下のシワに対する改善効果があります。
近年、様々なタイプが開発されているビタミンC誘導体。そのなかでも群を抜いた期待の新星として今後ますます評価が高まるでしょう。
GO-VC®APPプラスEローションGOプレミアム(GO-VC®ローション)100ml 8,500円(税込)
APPS、TPNaに、新型両親媒性ビタミンC誘導体GO-VC®と光学活性セラミドを配合。
より高機能な肌ケアを実現します。
有効成分
APPS:パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na/両親媒性ビタミンC誘導体
TPNa:トコフェリルリン酸Na/水溶性ビタミンE誘導体
GO-VC®:カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸/両親媒性ビタミンC誘導体
光学活性セラミド
使用方法
洗顔後のお手入れにご使用ください。コットンや手にたっぷり(500円玉くらいの大きさ)とり、お肌に十分になじませます。
※「TPNa」は昭和電工株式会社の登録商標です。
ニキビ症状別スーパービタミンCの使い分け
白ニキビ:初期のニキビで、毛穴に皮脂がたまることで毛穴が盛り上がります。
「原因1」皮膚のターンオーバーの乱れ
ターンオーバーが乱れる原因はさまざまですが、特に気を付けたいのが肌の乾燥です。肌が乾燥するとターンオーバーが滞り、未熟な角質細胞が作られることになります。その結果、もともともっている保湿機能やバリア機能が働かなくなり、ますます乾燥し、過敏な状態になっていきます。
乾燥を防ぎながらニキビもケアするためには、保湿効果が高い万能タイプのGO-VC®がよいでしょう。
「原因2」過剰な皮脂分泌
もともと皮脂分泌が活発でベタつきやすいオイリー肌や、Tゾーンなどがとくに油っぽくなりやすい混合肌などは、過剰な皮脂による毛穴詰まりが生じやすい傾向にあります。
皮脂のコントロールに適した水溶性のAP5-03ローションでケアしましょう。
水溶性タイプで肌のつっぱり感が気になる場合は、保湿効果が高く、さっぱりした使い心地のGO-VC®がお勧めです。
黒ニキビ:白ニキビから一段進んだニキビ。毛穴に詰まった皮脂が酸化することで、黒いポツポツした状態になります。
ケアのポイントは過剰な皮脂分泌と酸化を抑えること。
皮脂コントロール作用の高い水溶性のAP5-03ローションや、抗酸化作用に優れるGO-VC®もお勧めです。
赤ニキビ・黄ニキビ:赤ニキビは炎症を起こして赤く腫れた状態。黄ニキビは赤ニキビよりもさらに炎症がひどくなり、黄色い膿が見られる状態です。きちんと治療しないとニキビ跡になって残る可能性もありますので、できるだけ受診しましょう。
ホームケアでは、過剰な皮脂を分泌して毛穴を詰まらせないような対策をしながら、炎症を抑える効果や抗菌作用のあるGO-VC®がお勧めです。
点滴療法
スーパービタミンCの特性であり、抗炎症作用・抗酸化作用・ニキビ跡の色素沈着予防作用を突き詰めると、究極的には、「スーパー美白点滴」点滴となります。
ニキビ治療の場合は、他院にはない有効成分の種類の多さと濃度の濃さを誇る、強力な「スーパー美白点滴」にビタミンB2 /30mg+ビタミンB6/30mg+ビタミンH(ビオチン)2mgを添加した「スーパー美白点滴プレミア」が理想ですが、当院がお薦めする洗顔「AP5フェースフォーム」・クレンジング「APクリームクレンジング」・サンプロテクト「AP30クリアプロテクト」を併用されれば、「スーパー美白点滴」の成分は半分でも十分に効果を発揮すると考え、「スーパー美白点滴ハーフポーション」をお薦めしています。
スーパー美白点滴H(ハープポーション)
内容成分
高濃度ビタミンC 2,500mg~
皮脂分泌抑制・抗菌作用・メラニン生成抑制・抗酸化作用・コラーゲン生成作用(抗シワ・ニキビ跡再生)・ストレス・疲労回復効果
グルタチオン 200mg~
メラニン生成抑制・抗酸化作用・デトックス作用・抗アレルギー作用
トラネキサム酸 250mg~
美白効果・消炎作用
Lシステイン 80mg~
皮膚のターンオーバー促進、シミ・肌荒れを改善
αリポ酸 25mg~
ビタミンCの400倍の抗酸化力・他の抗酸化物質の抗酸化力を再生
ビタミンB₂ 20mg
皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生や、細胞を傷つけ老化の進行の一要因とされる過酸化脂質を分解、消去
ビタミンB₆ 20mg
皮膚代謝の更新・脂漏性皮膚炎予防効果
ビタミンH 2mg
皮膚の抗炎症効果・皮膚や粘膜の正常状態の維持、湿疹や皮膚炎、にきびなどを改善し爪や髪の健康に深く関わっているビタミン
スーパー美白点滴H(ハープポーション)(基準価格):4,500円
※ご希望により、各有効成分を増量できます。
お気軽にお申し付けくださいませ。
治療期間
① 初期導入期間:2週間に1~3回程度の間隔で1~3カ月
② 維持療法期間:月に1~2回(増悪時はさらに頻度を上げる)
ニキビを防ぐホームケア
ニキビを防ぐためには、肌を清潔に保つことが第一。朝晩の洗顔を丁寧に行いましょう。さらに、乾燥によって肌のターンオーバーが乱れないよう、スーパービタミンC配合のコスメで保湿もしっかりと。
このステップでスーパービタミンCを取り入れましょう。
❶ 洗顔
⇒「AP5フェイスフォーム」適量(1~2cm位)を手にとり、 少しずつ水を加えながら良く泡立てます。マイルドな泡ができたら優しくお肌を洗います。 水またはぬるま湯で十分に洗い流してください。
❷ スーパービタミンC配合のローションを塗布
⇒脂性肌の方は、「AP5-03ローション」、全ての肌質の方、さらなる保湿や効果を求める方は「GO-VC®ローション」を洗顔後、コットンまたは手に適量(500円玉位)をとりお肌に十分なじませます。
❸ スーパービタミンC配合の美容液やジェル塗布
⇒GO-VC®配合のスーパービタミンC 「GO-VC® モイスチャージェル」を塗布。
❹ ニキビができている部位にはニキビケア用クリームを塗布
朝:AP5フェイスフォームで洗顔⇒GO-VC®ローション⇒GO-VC®モイスチャージェル⇒両親媒性スーパービタミンC配合の日焼け止めマイルドUVジェルを!
夜:スーパービタミンCを配合したAPクリームクレンジング⇒AP5フェイスフォームによる洗顔⇒GO-VC®ローションをたっぷりと!
≪+PLUS≫ニキビ跡・シワ・シミ対策
GO-VC®ローションやGO-VC®モイスチャージェル⇒レチダーマACクリームを!
夜の洗顔後に化粧水で肌を整えた後、1~2プッシュを手に取り気になる部分に優しくなじませてください。
ニキビのための
GO-VC®スーパービタミンCホームケアコスメのご案内
AP5フェイスフォーム100g 3,000円(税込)
天然由来の洗浄成分で泡持ちが良く、最後までクリーミーな泡がしっかりとお肌の余分な汚れを落とし、みずみずしい素肌へ導きます。スーパービタミンC誘導体が水道水中の塩素の刺激からお肌を守ります。
有効成分
テトラへキシルデカン酸アスコルビル/脂溶性ビタミンC誘導体
グリコシルトレハロース/保湿
グリチルリチン酸2K/刺激を抑える
使用方法
適量(1~2cm位)を手にとり、 少しずつ水を加えながら良く泡立てます。マイルドな泡ができたら優しくお肌を洗います。 水またはぬるま湯で十分に洗い流してください。
AP5-03ローション100ml 7,500円(税込)
即効型ビタミンC誘導体に高い抗酸化力を持つ亜鉛が加わりました。
ニキビやテカリ、べたつきが気になる方におすすめです。
有効成分
SAP:アスコルビルリン酸Na/即効型ビタミンC誘導体
MAP:アスコルビルリン酸(Mg/亜鉛)/即効型ビタミンC誘導体
ヒアルロン酸Na/保湿
使用方法
洗顔後、コットンまたは手に適量(500円玉位)をとりお肌に十分なじませます。
GO-VC®APPプラスEローションGOプレミアム(GO-VC®ローション)100ml 8,500円(税込)
APPS、TPNaに、新型両親媒性ビタミンC誘導体GO-VC®と光学活性セラミドを配合。
より高機能な肌ケアを実現します。
有効成分
APPS:パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na/両親媒性ビタミンC誘導体
TPNa:トコフェリルリン酸Na/水溶性ビタミンE誘導体
GO-VC®:カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸/両親媒性ビタミンC誘導体
光学活性セラミド
使用方法
洗顔後のお手入れにご使用ください。コットンや手にたっぷり(500円玉くらいの大きさ)とり、お肌に十分になじませます。
※「TPNa」は昭和電工株式会社の登録商標です。
GO-VC®モイスチャージェル50g 8,500円(税込)
ビタミンCに保湿剤としてグリセリンと抗菌作用のあるオクタノールが結合したGO-VC®配合のジェルです。アルブチンより強いメラニン産生抑制効果と赤み・ニキビに対する高い改善効果で透明感のあるなめらかな肌へ導きます。
有効成分
GO-VC®カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸/両親媒性ビタミンC誘導体
グリセリン/保湿
使用方法
洗顔後、化粧水・美容液等で整えた後、適量(パール粒1個分)をとりお肌になじませます。目元や口元など乾燥が気になる部分には重ねづけをおすすめします。
マイルドUVジェル30g 3,000円(税込)
紫外線カット機能だけでなく、ブルーライトによる肌へのダメージをケアできる日焼け止めが登場。
新規両親媒性ビタミンC誘導体GO-VC®やコラーゲンの生成に関与するアミノ酸誘導体のナールスゲンを配合。
紫外線吸収剤フリー、クレンジング不要、お湯で流せるタイプの日焼け止め。
小さいお子様への使用もおすすめ。
有効成分
GO-VC®:カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸/両親媒性ビタミンC誘導体
カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル/アミノ酸誘導体
セネデスムスルベセンスエキス/ブルーライトダメージケア
使用方法
適量を手に取り肌にムラなく伸ばしてください。
使用量が少ないと、十分な紫外線防御効果が得られません。
APクリームクレンジング150g 3,000円(税込)
保湿クリームのようなうるおいを残しながら、メイク・皮脂汚れとなじみ、しっとりと洗い上げます。スーパービタミンC誘導体が水道水中の塩素の刺激からお肌を守ります。
有効成分
GO-VC®:カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸/高浸透性安定型ビタミンC誘導体
使用方法
乾いた手に適量(さくらんぼ大位)をとり、顎・両頬・鼻・額などにおき、全体にやさしくのばし、マッサージするようによくなじませます。
クリームがスッと軽くなるまでなじんだら水またはぬるま湯で十分に洗い流してください。
レチダーマACクリーム15g 12,000円(税込)
レチノールはビタミンAの別名です。
レチノールを皮膚に塗ると表皮角層の細胞分裂が促進、表皮角質層が厚くなるとともに、角質層をコンパクトにする効果があります。また、肌のターンオーバーが進むことで皮膚のシミの原因であるメラニン色素が古い肌細胞とともに消えていきます。皮膚の角質層が薄くなることでニキビ跡が目立たなくなるとともに、肌の薬の効きが良くなり、さらに角栓が取れることでニキビが改善します。
GO-VC®配合のナノスフィア®にレチノール(ビタミンA)を包接したクリーム伸びの良いテクスチャーで全顔使用から部分使用までマルチにご使用いただけます。
有効成分
ナノスフィア/TPNaとGO-VC®を殻とするマイクロナノカプセル
GO-VC®カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸/両親媒性ビタミンC誘導体
レチノール/ビタミンA
使用方法
品質保持のため冷蔵保存をお薦めします。冷蔵庫から出された後は室温で10分程度静置した後、ご使用ください。
夜の洗顔後に化粧水で肌を整えた後、1~2プッシュを手に取り気になる部分に優しくなじませてください。敏感肌など肌に刺激が出やすい方は、GO-VC®ローションもしくはGO-VC®モイスチャージェルを塗布してからご使用ください。